かぎにっき -Key Log-

無駄という無駄が排除されこれ以上無駄なく精錬された無駄なことしか書かない無駄なブログです

サンタのひげにダンディズムを感じた

「ダンディ」に憧れます。

 

顔は童顔で身体はヒョロガリな私はかねてからダンディと形容されたい欲がありました。しかしダンディという概念はどこか抽象的で、私が目指すべきダンディさの明確な目標を設定できずにいました。ダンディになりたいのにダンディが何か分からない。まるで東大の難易度を知らずに東大を目指すと決めた幼稚園児のような愚かさ。

 

しかしついにダンディとは何かという問題の答えとして有力候補が見つかりました。

 

サンタクロースです。

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白い長ひげに真っ赤なファンキーファッション。しかし老年の落ち着いた雰囲気や知的なたたずまいも持ち合わせています。年に一度だけあらゆる住居に不法侵入しあらゆる子供の靴下にあらゆるプレゼントを投入するという趣味を持っているが、自身の偉業をSNS等で拡散したり承認欲求を満たしたりすることなく、だれにもその正体を明かさないというハードボイルドっぷり。

 

彼は古くから伝わる義賊であり、その行動の渋さにより全世界に彼の熱狂的なファンがいます。さらには自分の正体は「親」であるというデマを自ら流すという高度な情報戦略をとっており、決して自分の正体がばれないようにするという徹底的なシークレット作戦。

 

脱帽の限りであります。自身の「赤い服を着て白ひげをたくわえてトナカイにそりをひかせながらプレゼントをばらまく中年の男性」というユニークさを極めたようなキャラ付けをしているにもかかわらず、正体は徹底的に隠すという矛盾のようなマーケティング

 

 

ダンディすぎる…Very Coooooool…

 

 

 

 

 

という訳で私はサンタクロースを目指していこうと思うのです。是が非でも彼になりたい。彼になるためならなんでもする所存であります。

 

サンタ化作戦withダンディズム、始動です。

 

 

 

 

 

 

まずは赤い服。これは簡単でしょう。赤い服以外はすべて捨てます。強欲なまでに赤い服を買いあさり連日赤い服に身を包みます。

 

スーツだろうが私服だろうが徹底的に赤。寝間着も運動着も下着も真っ赤。このレッドスタイルを貫き、文句を言う輩はこん棒でぶんなぐって、その返り血でさらにレッドスタイルを極めます。 

 

めんどくさいので衣服だけでなくすべての所有物は赤で統一しましょう。サンタに学ぶのは徹底的なキャラ付け。赤い食器で食事をし、赤いカバンにものを入れ、赤い財布に血に染まった現金を入れ、赤い本棚に赤い本を並べつつ、赤い部屋の赤いベッドで寝ます。

 

もう、ものを買うときにどの色にしようかと迷う必要はありません。赤一択。赤いカラーバリエーションがない商品は買う価値なし。

 

戦隊ものの推しはレッドだし、運動会では白組でも赤組の勝利に貢献し、食事はトマトだけを食べるようにしましょう。

 

キャラ付けが固まってきました。

 

 

 

 

次に白いひげ。これは伸ばす必要がありますね。現在私のひげの長さが0と近似できるので、サンタほどのひげを手に入れるにはどの程度日数が必要なのか逆算したいと思います。

 

サンタのひげの長さは目算で50cm程度だと思われます。成人男性のひげは一日平均0.2mmほど伸びるそうですので、そこから得られる必要日数は…

 

2500日です。

 

なるほど、年に直したらおよそ7年ですね。7年ひげを伸ばし続ければサンタほどの長さのひげが手に入るようです。

 

思ったよりも長いですが、まぁオリンピック二回よりも短いので行ける気がします。ひげは解決ですね。自分の7年後の姿を想像して一人悦に浸ります。

 

 

 

 

 

次にトナカイとそりを調達しなければなりません。トナカイは調達が難しそうですね。困ったときはGoogleです。「トナカイ 値段」で検索してみます。なかなかレアな検索ワードではないでしょうか。

 

検索結果がでました。どうやら、トナカイは1280000円で買えるそうです。頑張れば買える…程度の値段でしょうか。よい値段設定だと思います。うまい棒換算で128000本ですね。

 

しかし失念していました。ただのトナカイではだめでした。サンタのトナカイは空を飛ぶのです。しかし空を飛ぶトナカイとなると1280000より高くなるのは必至です。仕方がないので普通のトナカイに舞空術を覚えさせることで手を打ちます。

 

トナカイに多大な資金を投入してしまったので、そりは洗面器で代用することにしましょう。

 

 

 

 

 

次にプレゼント、ですかね?多くの子供たちにプレゼントを配ることも「ダンディさ」およびサンタに近づくためには必須です。

 

しかし案の定トナカイに資金を多く割り当てすぎたので、そこら辺の草と石ころをプレゼントすることにします。これは趣向を凝らしたプレゼントです。「無料で何かを得ることはできない」という教訓や、「世界のすべてのものは対価が必要である」という世界の法則を幼少期から教育するというプレゼントなのです。

 

資金不足を逆手に取った新規性の高い策を思いついたことに我ながら感心しています。

 

 

 

 

 

 

ビジュアル面はかなりサンタに近づきました。あとは内面、すなわち「12/24の夜にしか出現しない」というレア度を再現しなければなりません。サンタのキャラクターから、レア度=ダンディであることが容易に想像することができます。

 

ひとまず家族関係から交友関係までをすべて断ち切り、12/24にすべてをかけます。それ以外の日は永遠に引きこもり、食事飲料物その他もろもろの物資はAmazonで調達します。

 

少しでもサンタのビジュアルに近づくために食事は基本ちゃんこ鍋にして肥満度を大幅にアップさせます。SNSの類もすべてやめ、仕事も遊びもすべてを捨て去りストイックに暴飲暴食に明け暮れます。すべては12/24の夜のために。

 

 

 

 

 

 

満を持してクリスマスイブ当日、極限までサンタに近く、近似したらサンタであるが確実にサンタではない何かになった私は、1つ目の住居に不法侵入し、子供たちの枕元に「そこらへんにあった草と石ころ」をありったけ置き、不気味な笑みを顔に浮かべながら「ダンディ…ダンディ…」とつぶやくことでしょう。

 

その恐怖の音に気付いた両親が警察を呼び、日々の引きこもりで運動不足に陥った私はなすすべもなく捕まります。

 

「サンタを模した犯罪者、一軒目で捕まる」というニュースが世間をにぎわし、世間はその男の風貌や行動に度肝を抜きます。

 

「サンタになればダンディになると思った」という常軌を逸した供述が話題を呼び、評論家や著名人はこぞって事件に対する謎の考察をし、「ダンディ」について議論し合います。最終的には、「男のダンディズム」について明確な答えが書かれた「ダンディさとは何か」という本を国が出版し、「ダンディ」になるために必要な事柄が定義されます。

 

その中には、決して「サンタの真似をする」なんて事項はないのでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンディ…目指せば目指すほど遠のきます。いつか手に入れたいものです。